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プロフィール

sio

Author:sio
自分の暮らす街が世界で一番素敵と思える場所になったら、こんな便利なことはないだろうな。海外旅行に行くお金もない貧乏学生時代、よくそんなことを思った。

いま、曲がりなりにも”大人”と呼ばれる年齢になり、これまで見聞きしてきたものを通してこう思う。「社会」とは、ただそこにそびえ立っているのではなく、手を伸ばせば確かに届く位置にあるものではないかと。ちょっと触れたり、手を加えることで、格段と良くなる可能性を秘めたものではないかと。

圧倒的シェアを持つ県紙が一つ・民放は2社。そんな情報過疎とも呼ばれる宮崎で、第二の県紙、を掲げるのは少しおこがましいが、ここ宮崎に暮らす人に少しでも新しい発見をしてもらえるような、「自分が生きていくと決めたここ宮崎も、そんなに悪くないな」と誰かに思ってもらえるような、そんな情報を発信していければと思っている。

宮崎に縦横無尽に広がっている、たくさんの道を、ひとつひとつ、寄り道しながら。

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【特集/みんなの海へ】住吉海岸懇談会⑤住民の反応 
2007/07/22 Sun 16:28
 前回に続く。ワークショップ形式のやり方や意義を解説した宮崎大学工学部の吉武准教授は、毎回ワークショップを始める前に、住民にこう問いかけた。
 「こういう形で本日やりたいと思うのだが、よろしいでしょうか?」

 これに対し、どの会場でも必ず一度は批判が噴出した。「意見を聞くとは形だけではないのか」「自分たちの意見がねじ伏せられるのではないか」。これまでの行政のやり方に不信感を抱いてきた参加者たちだった。
 時に煮え湯を飲まされ続けてきた彼らにとって、馴れている「質疑応答形式」ではなく、新たな「ワークショップ形式」は、疑念の対象以外の何者でもなかった。
 これに対し、この問題に新たに取り組むことになった若い国交省担当者たちも、「今の自分たちを見てくれ」といわんばかりに応戦した。

印象に残ったやりとりは下記。
DVC00001.jpg


関心が高い参加者の鋭い目

(住民側からの質問)
「ヘッドランドについてだが、茨城県の鹿島灘には、すでに20年前から30基以上のヘッドランドがある。これが本当に砂を止めるのに有効かどうかというのは調査はされていると思うのだが、今日これから私たちが意見を言うにあたり、その有効かどうかの資料が、今回の資料の中にない。これだと、意見を言おうにも言えないのではないか。また鹿島灘の横にある九十九里浜にはヘッドランドは一つもない。ヘッドランドがある鹿島灘とヘッドランドがない九十九里浜の対策や現状比較の資料が、宮崎の海岸問題を考える上で必要ではないのか。」


(国交省宮崎河川事務所 担当者からの回答)
「確かに、今日説明させて頂いた中で、頂いた範囲の中だと、確かに議論する上で足りないことは多々あると思う。いま工法の話があったが、また別の人は、亀はどうなるのか、砂はどうなるのか、などそういうことに関心があると思う。

そういう中で、どういう風なことに関心があるのかということも含めて、とにかく皆さんの意見をお伺いしたい。『こういう資料が足りない』ということも含めて、ぜひそういうのをすべて出して頂きたい、というのが今回の趣旨。

我々としても、こういう会を進めるにあたって、一体どういう風な進め方をすればいいのか、正直迷いがあった。現在もある。
 
ただ、今までのやり方で、今のような質問に一個一個お答えするということになると、正直いま、我々は数字のデータを持っていない。なので、この場でお答えすることができない。なので、こういうやりとりをさせて頂いても、多分工法に関心がある人は『相手が何も調べていない』ということがわかっていいが、工法に関心が無い人も正直いて、その人たちにとってはこのやりとりが、極論、どうでもいいということになりかねない。そういうことは我々も避けたい。そういうことがあるので、今回、やり方を変えるという意味でこのワークショップのやり方をとらせてもらった。
 
今までのやりかたでは少なくともうまくいかないということを、我々もそうだが、皆さんも恐らくわかっている。
なので今回、完璧ではないかもしれないが、よくなる方法に行ける可能性があると思い、
今回ワークショップ形式採用。
その中で問題点を頂きたいし、いまのような意見をどんどん出して頂きたい、という風に思っている。」
 

国交省側からの率直な回答に、質問をした住民は何かを感じたのか、これ以上の追求はしなかった。
********************************************************

日曜の午後の昼下がり。予め今回の懇談会の内容を熟知し、挑んで参加した関心が高い住民とは別に、参加募集のパンフレットを見て、本当に「海岸利用を楽しく話し合う」場として、小学生ぐらいのお子さんを何にも連れて参加された住民もいた。その方の率直な発言に、会場は一瞬騒然となった。

一般参加者の戸惑い

(関心が高い参加者から、「砂浜の消滅は港が原因ではないのか」という意見が出たことに関しての質問)

「すみません、あの、初めて参加するのだが、
ここは子供たちを連れてきてはいけないような会なのか。
どこが悪い、ここが悪いということを追求する会なのか?これは。
そういうつもりで来たんじゃないのだが。
港ができて、本当に砂浜が無くなったのか?
原因はそこなのか?」


(「港が原因だと発言した住民」)
「その通りだ」


(質問した住民)
「その通りとは?」


(吉武准教授)
「そういう議論を今ここでして、結論がでるかどうか。それはデータがないとできないことなので、いまはデータがほしいとまず要望をあげて頂くのがいいのではないか。そういったことも含めて、皆さんが思っていることをワークショップの形で意見としてあげてみませんか?というのが私からの提案。いかがでしょうか?ワークショップでやってみませんか?」


このご家族は、発言後しばらくして、ワークショップに参加せずに会場を後にした。いろいろな立場の人から意見を聞くという「住民参加」の難しさを垣間見た一場面だった。

参考資料:懇談会の参加お知らせ
http://www.qsr.mlit.go.jp/miyazaki/html/kasen/sskondan/pdf/01/ad.pdf
※PDFファイルが開けない方は下記サイトでAdobe Readerのインストール必要
http://www.adobe.com/jp/products/acrobat/readstep2.html


後日、国交省担当者に、なぜ最初から懇談会のお知らせに、現在検討中のヘッドランド工法に関しての記述を載せなかったのかと質問してみたところ、返ってきた返答は、「できるだけいろいろな意見が聞きたかったから」だった。
 ヘッドランドは本当にただの「たたき台」なのか。すでに決定済みなのか。工法が話し合われるのは、あくまでも8月に立ち上がる検討委員会の中でのみ。
 懇談会は上記のやり取りの後、ワークショップに進んだ。少しでも思いを届けようと、何枚もの付箋紙に自らの思いを書き込むもの。ただ「昔の砂浜に戻ってほしい」と懐かしむように笑いながら、何も書こうとしないもの。さまざまな姿があった。
 次回でも引き続き、ワークショップでの参加者の反応を報告する。
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